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心の問題

突然「あくびが出る、吐き気がする、血圧が上がる(下がる)、イライラする、悲しくなる、ハイになる、耳鳴りがする、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、無気力になる、眠れない、夜中に目が覚める、人混みが苦手になる、話すことが苦手になる、朝起きれない、疲れが取れない」。

強烈なショック体験、強い精神的ストレスは、あることをきっかけにこころの傷となって、ふとした日常の行動に対して強い恐怖を感じ行動を制限してしまいうるものです。

これはこころが弱いから起きるのではなく、どんな人がなりやすいのかはわかっていません。言いかえれば、誰にでもその可能性があるのです。証明するものがあるわけでもないですが、一つ言えることは考え方に柔軟性がない方、完璧主義の方、思い込みの激しい方はショックやストレスを強く感じやすい傾向にあるように感じます。

ショックが起きた瞬間の状況の記憶が「原因」ではなく、全身で発生する神経の拒絶反応の「結果」として脳が苦しめられています。

そのメカニズムとして、重度のストレス反応(拒絶反応)は、アレルギーと同じように、これ以上耐え切れなくなった体中の器官の神経反応が、これまで繰り返されてきた過去の嫌な瞬間の匂いや振動や光によって化学的、物理的に積み重なって起こります。腕が上がらなくなったり、腰が痛くなったり、目が上向きになったりします。ひどい場合、記憶喪失状態になりますが、多くの場合、日常的な記憶に問題がないことが多く、おかしいとは思いながらもそれが障害であると長い間気づかないことも少なくありません。

人の意識は、その大半が潜在意識(無意識)と繋がっています。

その無意識には体験したその時の感覚、その時の感情、そして認識が性格という記憶として存在しています。

つらい体験をすると、目の前に当時の強烈なショック体験や強い精神的ストレスを直接思い出さなくても無意識に反応する(感じる)ことが多く、突然、血圧が上がる(下がる)、イライラする、悲しくなる、ハイになる、耳鳴りがする、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、無気力になる、眠れない、目が覚めるといった症状が出てきます。

とてもつらい体験によって、誰でも眠れなくなったり食欲がなくなったりするものですが、ストレスとなる出来事を経験してから数週間、あるいは何年も経ってから症状が出ることもあります。過去の経験を理由にして、今の自分は「しないでおこう」と目的を選んでいるのです。

心の問題とは、耐え難いほどのストレスを感じたときに、本来の自分のこころを傷つけないように無意識の中に「別の自分」を作って、つらい感情や感覚を引き受けさせることをいいます。自立していない状態、依存心が強い状態(特に子供)では、強い立場(親)に守られながら生きていくしかないと思い込んでいる(ことを変えられない)ので、別の自分に強烈なストレスやつらさを押しつけて生き延びるのは、ある意味、緊急避難のようなもので仕方ないのです。

ただ、つらい感情を別の自分に押しつけるだけでは、忘れられることも乗り越えられることもなくどんどん蓄積されていくのです。

そうした難しい問題を(都合よく言語や感情などは維持したままで=その人の人生の背景や感覚に意識を向けることなく)、単にクスリを使って神経伝達物質ドーパミンを出しやすくしたり、GABA(ガンマアミノ酪酸)を出しやすくして眠れるようにしても、きれいさっぱり解決できるわけがないのに、それに囚われている側も提供している側も、不勉強を超えて無関心さや盲目ささえ感じられます。

つらい場面を思い出そうとすると、その時の感情や感覚が鮮明によみがえります。その結果として、不安や生きづらさ、ストレスを感じたり、うつやパニック障害、適応障害、恐怖症といった病気を発症することもあります。でも過去の感情を押しつけた別の自分と今の自分を一つになるように認識を変えれば、つらい感情から解放されます。

代わりに、それまでつらさに耐えてきた「強さ」を自分のものにできるので、自身の芯がしっかりします。過去を思い出してもつらくなくなり、精神が安定し、精神的な症状も回復します。

人は自らが創り出す目的によって、自分自身がその経験に縛られ不自由に感じたり、逆に自由に感じたりするのです。

理不尽なアクシデント、事故や災害が起こった時、なぜこんなことが起こったかを考えないわけにはいきません。それでも、目を未来に見据えて、これからどうするか、これから何をすべきなのかという問いを自分にする必要があります。人は運命に翻弄される脆弱な存在ではなく、苦難を乗り越える力を持っているのです。

自分が自分らしく生きていくためには、自由な考えを身につけることと、ストレスを軽くすることが必要なのです。まず、認識を変えることで、考えを柔らかくしていきます。

  • どんなことを考えたり行動したときに、こころが軽くなるか重くなるか書き出す。
  • 重くなるのを感じて、何に重さを感じているのかその問題を書き出す。
  • 重さが感情や行動に、どのように影響しているのか書き出す。
  • 自分が思っている内容と客観的に見た自分という現実とのズレに注目して、いろんな側面から見る練習をします。※そのときに、自分にとって何が大切かを考えてみる。
  • バランスよく考えられるようになってきたら、問題を解決する方法や、人間関係を改善する方法を練習して、今できることに取り組む。

過去に戻ることはできなくても、これからどう生きるかは自分で自由に決めることができます。これからどうすればいいかを考え、過去ではなく今に目を向けていきましょう。

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