自然治癒力とは?
「状態を一定に保つチカラ。」
カラダの状態を一定に保つために必要な能力は
- 「消化吸収」
- 「解毒」
- 「免疫」
- 「再生」
- 「行動」
です。
コップやボールペンなどのモノは壊れると元には戻りません。
生き物は壊れても再生しよう、姿形人としての状態を維持しようとします。怪我したら治っていくチカラ。指を切ったり、火傷をしても自然と治るチカラ。人体にそのような「治癒系」と呼べるものが明らかに備わっていることを、私たちは経験として知っています。眠っていても血は流れ、呼吸が止まることはありません。意識とは関係なく自動で反応するように備わっている調整能力です。
気温や気圧など、場所・時間によってさまざまに変化する体外環境があります。その影響は、カラダの細胞レベルにまで及びますが、私たちのカラダには、体外環境が変化しても体内の環境を一定に保とうとするしくみがあります。それが生まれながらに備わっているチカラ、ホメオスタシス(恒常性)です。恒常性は外から与えることはできません。自分で身に着けるしかないのです。
ですから、病気になった時点で、その人の状態を一定に保てるチカラは、生活してきた環境と習慣によって決まります。
カラダの状態を一定に保つために必要な能力の説明をすると
- カラダに必要なものを「取り入れる」能力
- カラダから不要なものを「取り出す」能力
- 経験や記憶から学び「成長する」能力
- ケガや病気からを治す「修復する」能力
- それらをより良くするために「移動する」能力
必要なものとは食べ物、水、空気、情報です。この中には「毒」が潜んでいます。毒を知り要れないことも必要ですが、知らないうちに入ってきたもの(分解できないし遺伝子を使って「自分」に組み替えることもできないためにどうしても溜まってしまう「カラダに馴染まない」毒や異物)は溜まっていきます。このカラダに馴染まないものを出すことができる、汗やうんち、おしっこがとても大事です。
毒が出せなくなった時のカラダのビッグイベントが「風邪」です。風邪は出せなくなった毒の大掃除です。吐く、下痢をする、咳、くしゃみ、鼻水、汗、熱…すべて「出す」行為です。出せなくなった毒を免疫が下がり周りにいるウィルスに協力してもらって緊急に毒を出しているのが風邪です。それを出さないようにクスリで抑えると毒が出せないのでまた、風邪をひきます。
そうやって考えると、病気になってからどうするかよりも、病気にならないために、普段からどう予防するかが大切だと思いませんか?