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エネルギーと病気

人の体温は37℃ぐらいであり、体温より温度の高い飲み物を飲めば、体内に熱エネルギーが蓄積されます。でも私たちは暖かい飲み物だけでは生きていけません。細胞がバランスよく秩序化されながら生きていくためには、分子構造という情報(無機物)だけでは秩序化するエントロピーにはなりえませんから、異物という他の生物の情報だったものを、人にとってはノイズになりうるものなので一回分解して、一旦異物の情報を消し、消化酵素によって再構築することでリセットされた栄養として吸収できるのです。生きるために生きているもしくは活動していた新鮮なエントロピーの情報が重要なのです。

質の高いエネルギー、食べ物だけでなく、役に立つ情報、素晴らしいと感動を覚える音楽や絵画など芸術も必要なのです。

※エネルギーを説明するのにカロリーがありますが、物質の状態(新鮮や腐食)や経過時間に関わらずカロリーは変わることはありません。それに対しエントロピーは物質の状態(新鮮から腐敗へ変化する状態)というエネルギーの質が経過時間によって変化します。カロリーは「量」、エントロピーは「質」を表します。カロリーは時間に左右されません、腐敗したものも新鮮なものもカロリーは同じですから、健康にカロリーは無意味なのです。カロリー控えめという添加物保存料がたっぷりの食べ物や「トクホ」を謳った飲み物をからだに入れる前にエネルギーの「質」を考えることが健康を考えることになります。質の良い食べ物とは動的平衡を保っている食べ物を指し、「発酵しているもの」「自由水がコントロールされたもの」です。

エネルギーとは?

ただ入れることも大切ですが、最も重要なのは自分の内面を見つめることです。

「ああ、私はこういうことに嫌悪するんだ」

「この嫌だと感じている面が私の中にあるんだ」

と、ただ気づく。これが大事です。

その内面にあるエネルギーを保護する「調和」が始まるのか、進行する「乖離」が始まるのかは「快適」か「不快」かの感情によって決まることがほとんどです。その最たることが人間関係(お金、血縁、仕事)です。内側のエネルギーを奪ったり、あるいは自ら差し出している相手がいるのです。そういった問題に気付くだけでエネルギーは循環します。

自分本位と自己中

生き物は、成長が止まっているのではなく(固定化されているのではなく)、活動しながら流動的にバランスをとっています。意識できる肉体レベルの心臓で考えると「歪む」ことで動きやバランスを保っています。成長が止まった大人の心臓も形を変えることで血液を循環させています。行動も筋肉の形を変えることでできます。「歪み続けること」が必然であり、それを固定し強制する歪みの固定こそ病気であり、完全な固定は死です。

見えない細胞レベルでも、細胞内の分子レベルで常に入れ替わりが起きています。この入れ替わりという平衡状態を保つためにはエネルギーが必要になります。

これを動的平衡状態といいます。平衡状態とは均衡がとれている状態です。

成長の止まった大人でも平衡状態を維持するためにエネルギーの獲得が必要になってきます。運動や思考で使うエネルギーもこの平衡状態に含まれます。

つまり、動的平衡状態とは生き物が行う共通の原理原則なのです。

地球に存在するものすべてにあてはまる自然の法則として、酸化は自然に起きますが、還元はエネルギーを加えなければ起きないという事実があります。

地球という大きな流れの中で見たときに、酸化還元という化学反応は生活のいたる場所で見ることができ、例えば鉄を空気中に置いておくと、赤っぽい酸化鉄という被膜ができますし、銅には黒っぽい酸化銅という被膜ができます。

つまり、地球上のいたるところで自然に酸化反応が起きて、酸化が進むと自然に反応が止まるのです。また酸化鉄や酸化銅を、水素が入った試験管の中で加熱すると、酸化した鉄や銅はまたきれいな状態に戻ります。この復元する化学反応を還元反応といいます。

これが体内でも起きていて、酸化することで人体の構成要素の60%を占める水と、燃えカスの二酸化炭素を発生させ、水素エネルギーから電気を作り出します。

「酸化」

「糖化」

「炎症」

言い換えると、酸化とは無秩序にゴミが増える活動エネルギー(エントロピー増大)反応であり、還元は秩序化しながらゴミを減らす休養エネルギー(エントロピー減少)反応です。つまり、酸化は生命エネルギーを放出しながら安定する状態を指し、還元は摂食エネルギーを吸収して不安定な状態に戻ることを指します。つまり酸化しきった状態はそれ以上酸化しない安定した状態、還元されることでいつでも酸化が始まる不安定な状態になることを表します。

酸化と還元がお互いに影響しあいながら進行し、秩序化されている(恒常性維持されている)のが生命です。一つ一つの細胞が入れ替えを通して、自然に酸化し無秩序にエントロピーが増大の方向にしか進行しない化学反応が、エネルギーをもらいながら秩序化される還元反応とセットになることで、細胞内の酸化=劣化を防いでいるのです。このバランスが病気になりやすい酸化に偏り、規則性のない無秩序化された状態が病気を引き起こす細胞の状態を指します。

動的平衡状態とは、今のバランスを保つために「酸化」「糖化」「炎症」が起きている状態を少しでも緩やかにして「ある程度落ち着いた状態」に持ち直し、死に至らないように生き延びようとする細胞のメカニズムです。これはこれで人間にとって必要ですが、一方で変わりたいけど変われない原因にもなっています。

「維持したい」と「変わりたい」が綱引きをしている状態です。「維持したい」が勝っていれば当然変化は起こりません。

「変わりたいけど現状も維持したい」人の特徴があります。過去を思い起こし、未来を不安に思う人です。「こうなるはず」「失敗するかも」「損するかも」「馬鹿にされるかも」と思い込んで本当にやりたいことをやらないので、現状を維持します。

後悔しないことが、新しい未来を創っていくのだと思います。

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